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第29回 午後 問48

3歳の女児。時々右眼が上転することを訴えて来院した。顔を右に傾けたときの眼位の写真を下に示す。正しいのはどれか。
ア |
右上直筋麻痺 |
イ |
右上斜筋麻痺 |
ウ |
右下斜筋麻痺 |
エ |
左上直筋麻痺 |
オ |
左下斜筋麻痺 |

■解説
解答: イ
解説:
まず、この写真の頭位での眼球運動は、右眼は内方回旋、左眼は外方回旋の作用が働いています。回旋作用が強いのは斜筋です。斜筋の障害があるものとして考えていきましょう。写真のように右眼が上転しているのは、内方回旋作用をもつ上斜筋が障害されているためです。
左眼の障害があるとすれば、外方回旋作用をもつ筋が障害されているといえます。外方回旋作用をもつのは下直筋か下斜筋です。症状では右上斜視があるため、言い換えれば左下斜視となり、左眼の上転作用をもつ筋の障害だと考えることができます。このことから、左眼の障害筋は、外方回旋・上転の働きをもつ下斜筋になります。
ア・・・× : |
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イ・・・○ : |
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ウ・・・× : |
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エ・・・× : |
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オ・・・× : |
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