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第28回 午後 問49

核間麻痺について誤っているのはどれか。
ア |
病変側眼の内転障害がみられる。 |
イ |
健側への注視で水平性眼振がみられる。 |
ウ |
責任病巣は脳幹の内側縦束である。 |
エ |
輻輳は病変側眼で障害される。 |
オ |
多発性硬化症では両側性にみられる。 |
■解説
解答: エ
解説:もし左方向の注視をしたとして、その指令は左PPRFに伝わり、次に左外転神経核の外直筋のニューロンに伝わります。これにより左外直筋が収縮します。このときに左PPRFからのニューロンは右側へ軸索を伸ばし、内側縦束を下降して右動眼神経核内の内直筋の運動ニューロンを作動させています。これにより右内直筋が収縮します。以上の過程から、左向きの注視運動が発動されているのです。
a・・・×:病変側の外転は可能ですが、他眼の内転は障害されています。
b・・・×:健側眼の外転はできますが、病変側眼の内転障害があるので、健側への注視努力をしても運動が制限され、眼振のような運動(水平性眼振)がみられます。
c・・・×:責任病巣は脳幹の内側縦束なので、正しい記述です。
d・・・○:輻輳中枢は中脳にあり、輻輳時の両眼内転刺激は内側縦束を介することなく、直接両眼の内直筋に伝えられます。
e・・・×:多発性硬化症は、脳内に生じる脱髄のため内側縦束が障害され、血管性とは逆に両眼性におかされることが多いです。
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