視能訓練士国家試験対策「第３０回国家試験問題」

６５歳の女性。一年前に崖下に転落し左眼瞼下垂をきたした。最近、眼瞼下垂は軽快したが、複視に気づき来院した。視力は両眼とも１．５（矯正不能）。上方視、正面視および下方視の写真を下記に示す。この患者で最も考えられるのはどれか。

解答：　オ

解説：
動眼神経の異常再生です。
動眼神経支配下のある筋が運動しようとするとき、他の筋にも興奮が伝えられて収縮します。
この患者の場合、上方視で上転障害、下方視で下転障害、眼瞼下垂がみられますので、動眼神経麻痺があります。
このとき、上転時の患眼内転、下転時の患眼外転もみられます。

ア・・・×　：Mobius徴候は、甲状腺眼症でみられる所見です。
イ・・・×　：眼球突出は写真ではみられません。
ウ・・・×　：A型斜視です。
エ・・・×　：内方回旋斜視です。
オ・・・○　：

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視能訓練士国家試験 第３０回 午後問題

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